北海道で震度7を観測する大きな地震が発生しました。直接の被害の大きさに胸を痛めておりますが、地震直後に発生した大規模停電には本当に驚くばかりです。私たちの生活の全てを委ねていると言ってもいいキーインフラである電力網が、何と脆弱なことでしょう。それだけに、普段からの備えの大切さを改めて痛感するものです。ともあれ、被害に遭われたすべての皆さまに、心からのお見舞いを申し上げます。

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当コラムでも数回に分けてご紹介いたしました、自宅兼賃貸併用マンションの大規模修繕が先日、ようやく終わりました。建築後初めての大規模修繕ということもあって、外壁のみならずエントランスにも手を入れ、納得の行くものに仕上げられたと思っています。大規模修繕をこれから計画されるオーナー様の参考になればと、今回のコラムでは特に力を入れた点を皆さまにご報告申し上げます。

まず、エントランスの修繕にあたっては、私は2つの方針を立てました。一つは、私の希望を出来る限り取り入れられるように、どんなことでも相談できる設計士に依頼すること。そしてもう一つは、かけられるコストには限りがありますから、これも設計士の方とアイデアを出し合って最大限の工夫を施すようにしたことです。今回、そんな私の方針=わがままを叶えてくださったのは、以前より懇意にしている株式会社NRCの代表でもある鶴田一(つるたはじめ)さんです。

竣工以来15年、何とか満室経営を重ねては来ましたが、エントランスホールの床タイルの色が褪せて来ており、これが一番手を入れたいポイントでした。加えて、壁や天井には比較的安めのボードを奢っていたこともあって貧相に感じておりました。そのことを目立たないようにしようと何枚かの絵を飾っていましたが、全体的にまとまりがつかなくなっていたのでした。

そこで、鶴田さんと打ち合わせを重ね、以下の5点について修繕作業を行いました。

<床タイルに極薄タイルを重ね貼り>

大理石調の極薄タイルを現状のタイルの上に貼ることで、見た目は新品に張り替えたようにしか見えないだけでなく、光沢ある高級感は入居者様にも好評です。しかも、張り替えに比べて工事費を大きく抑制できました。表面がツルツルですから雨の日滑らないか心配でしたが、全く滑らることもなく安心いたしました。エントランスの外部には、似たような発色で表面がザラザラしたタイルへと繋げました。

<ボード壁にも高級感あるタイル>

白く安っぽいボードの壁が白い照明とも相まって、余計に貧相さを醸し出していました。これに対しては、まず下地となるベニア板を全体に貼り、その上に高級感あるグレーのタイルを貼りました。タイルは一枚一枚模様が違っており、これが何とも味の有る雰囲気を醸し出しています。何枚も架けてあった絵は、一番のお気に入り1枚のみを中央に飾り、スポットライトで照らしていますが、まるでどこかの美術館のようです。

<ドアから梁をダークブラウンで統一>

エントランス外天井からドアフレーム、そして内天井の梁をダークブラウンのダイナックシートで覆うことで、エントランスホールの統一感を演出。それにより重厚さと高級感をも両立出来たのではないかと満足しています。既存の薄茶色のタイルにはラッカーを表面に塗り、光沢をつけました。

<エレベーターホールにアクセント>

無粋になりがちなエレベーターホールには、ペンダントを下げてアクセントにしました。華やかな造花を飾るのもいいかなと思っています。

<館銘板をリフレッシュ>

それまでの青銅製の重厚なものから、シンプルなステンレス製に換えました。館銘板一つでこれほど印象が変わるとは、館銘板の大切さ再認識いたしました。

以上が、設計士の鶴田さんの斬新なアイデアの元、私の思いも随所に散りばめ完成させた新エントランス工事です。言うほど大した事はしておりませんが、建物の印象が若返り、それでいてさりげない品格を備えられたのではと大変満足しています。今後もし退室があれば、次回募集の際には、家賃の値上げも期待できるものと考えております。皆さまの参考になれば幸いです。

大規模修繕のススメ Final

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