ここ数年、漁獲量の減少により高値が続いていたサンマが、今年は昨年同時期比で2.4倍の豊漁、しかもサイズが1.3倍と漁業関係者も食卓もホッコリ出来そうだとのニュースを聞き、早速私もサンマの塩焼き定食を食べました。秋の味覚に、猛暑続きだった夏にもようやく終わりが来ていることを実感するものですね。

秋本番を前にしたサンマの豊漁は良いニュースですが、同じ季語でも、不動産業界の秋は趣きが異なります。「かぼちゃの馬車」事件の影響からこの春以降、急激に融資の引き締めが強まったことで、多くの個人投資家と不動産業者の間に動揺が広がっており、まさに厳しい冬を前にした時季にあると言えるのではないでしょうか。

中でも象徴的なのは、「日本一のお金持ちを作る不動産会社」として勇名を馳せた、あの株式会社水戸大家さんがこの9月末をもって廃業することを発表したことです。7月末には既に所有する管理会社を売却していたとのことですから、融資引き締めの影響は春過ぎから顕著であったのでしょう。

同社の峯島社長のブログを読むと、人件費等の固定費を賄うだけの売上が見込めなくなったこと、そして現在の引き締めがいつまで続くのか見通せないことが廃業の理由とありましたが、余りに率直な内容に言いようのない衝撃を受けたのは、決して私だけではないと思います。

というのも、多くの不動産業者は、物件を仕入れるためのローンのほとんどが1年単位となっており、借り入れから1年以内に売却できずに不良在庫として抱えることにでもなれば、返済を前に会社は倒産の危機に直面します。仕入れから建築プラン、営業、融資付けに至るまで、全てを私が一気通貫でまとめて来たからこそ弊社はここまで業績を伸ばせましたが、これまでなら融資が付いて売れるはずの物件が「かぼちゃの馬車」事件の影響で融資が下りず、結果売れ残ってしまった在庫を多く抱える買取再販会社や、多くの営業マンを抱えているような売買仲介会社は、これから本当に苦しくなるのではないでしょうか。

悪い予感は他にもあります。このコラムにおいて私は、アメリカの長期サイクルが夏から秋に向けてダブルトップを付け、その後ダウが急落すると言い続けて来ました。このところのアメリカ3市場の動向を見ながら、恐らくはそれが9月になるのではないかと感じています。もし、実際にそうなれば、世界的な経済の大混乱が秋から冬にかけて日本を直撃することになり、それから暫くの間不況となる恐れがあります。ただでさえ苦しくなっている日本の不動産業界は、とてつもない打撃を受けることになるのではないかと今から不安が絶えません。

もちろん、私の予想が間違いないと申し上げるつもりはありませんし、ダウが1月に付けた最高値を今後上回るようなことがあれば、アメリカの好況はまだまだ続くという証拠になりますから、会社を率いる立場としてはその方が良いことであるのは間違いありません。

既に先月、ナスダックとSP500は史上最高値を更新し、ダウも再びの史上最高値を窺うところまで来ました。ここからダウが新たな高値を叩き出すか、抜けずに下落するのか、私の予想が当たるかどうかは、恐らく来週か再来週に答えが出るものと見ています。読者の皆さまにどのような報告をすることになるのか、引き続きダウの動向を注視したいと思いますが、経営者である以上、賽の目がどのようになろうともダメージは最小限に抑えつつ、少ないチャンスを確実にものに出来るように今から備えておきたいと強く念じるものでございます。

柏たなかのwerdenビルにおいて、美容院のアブニール様が開店なさいました!(9月1日)

不動産業界の秋

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