先週西日本各地を襲った豪雨により、多くの方々が被害を受けられました。心からのお見舞いを申し上げますとともに、一日も早く日常が取り戻されるようお祈りいたしております。

さて、6月29日の梅雨明け以来、東京では猛暑が続く毎日ですが、私が住む賃貸併用マンションは大規模修繕の真っ只中。それに合わせて自宅の整理を始めたはいいものの、15年分の荷物の整理ともなると、それこそ大規模修繕以上に大変な作業となってしまいました。

既に相当な量の私物を廃棄したのですが、捨てても捨てても終わりが見えません。遂には、一体どこから出て来たのだ?と自分でも疑い出す始末。片付けが大の苦手な身としては、普段からの整理整頓や断捨離がいかに大切か、身をもって痛感しているところです。

そんな中、突然姿を現したものの中に、週刊ダイヤモンドと週刊東洋経済の束がありました。不動産業に携わるようになるずっと以前から、各誌の不動産関連の記事を熟読するのが習慣だったため、15年も前の雑誌を大事に保管していたのでした。

懐かしさに、2004年に発行の週刊東洋経済を手にしてみたところ、表紙に「不動産 底値買いの成算」というタイトルが踊っています。また、2006年発行の週刊ダイヤモンドには、「マンション底値買い」というタイトルが見られます。

私の感覚では、2000年頃がバブル後の不動産の底値だと思っていました。ところが、2004年の東洋経済は、「地方でなおも大幅下落が続く中、首都圏中心に底値買いの動きも強まってきていて、今家を買うべきか、買わざるべきかを悩んでいる人も多いだろう」と書いてあるではありませんか。

一方、2006年のダイヤモンドには、「首都圏はミニバブル、新築マンションブームが始まり、豊洲のマンションの内覧会には多くの人が並んだ」と書いてあります。それを読んで記憶が蘇りましたが、当時、私は都心の新築マンションにとても興味があり、あちらこちらと内見に通ったものでした。

赤坂の丘の上に建つタワーマンションでは、私が購入を希望した部屋は何と倍率80倍!確かにミニバブルの様相を呈していましたが、その物件が完成する頃にはリーマンショックにより多くのマンションで手付流れの騒動が頻発したことも思い出したのでした。

今から10年ほど前のことですが、当時の記憶をわずか10年前というべきか、それとももう10年も経ったことと受け止めるべきかは、今後の景気をどう読むかとも密接に関連しているように思えるからこそ、当時の記事を再読する意味があるのだと気が付きました。

では、これから先はどうなるのでしょうか?高騰を続ける東京の地価に、かつてのバブルを重ねる向きも実際多いですし、単純に考えればまだまだ上がるのかもしれません。しかし、私は一旦いいところに来たのではないかと感じています。ここで何度も申し上げていることですが、世界的な景気の低迷が間もなく始まれば、日本もその荒波に揉まれることは避けられないからです。

そうであれば、現在の状況もまた、大きな調整を前にした最後の打ち上げ花火と理解できますから、ここ15年の不動産市況の推移を再確認できたことには意味があったのだなと、片付けの合間に一人納得した次第です。

景気や不動産の先を読むことは難しいものですが、「人の行く裏に道あり花の山」との金言は忘れずにいたいものです。最後になりますが、今年の夏は厳しい上に長引きそうですので、どうかお身体ご自愛くださいませ。

 

大規模整理で見つけた過去の遺産

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)