観測史上初めて、東京では6月に梅雨が明けました。ちょうど同じタイミングで大きな契約の締結や弊社にとって初めての商業ビルの引き渡しが重なったのですが、梅雨明けの明るい夏の青空が、まるで晴れやかな私の気持ちを写すかのように感じられて嬉しく思ったものです。地域によっては局地的な大雨の心配もある本格的な夏の入りですが、寝苦しい夜をものともせず元気に走り抜きたいと思います!

今回も、前回に続いて45年振りに訪れた台北について、肌で感じた彼の地の経済について書いてみたいと思います。

そもそも私は、日本を除く多くの国々が、アメリカと同様のサイクルでバブルになっていると思っており、それは中国本土、そして中国発展の恩恵を大きく受けた台湾も同じです。参考までに一つ指標を挙げると、台北駅から1時間の場所にあるマンションですが、スケルトンの70~90㎡で7千万~8千万円もするとの話でした(一般的に台湾では、スケルトンでの売買だそうです)。内装工事に安く見積っても数百万円かかることを考えると、台北郊外のマンションがいかに割高かお判りいただけるのではないでしょうか?

台湾の著名な企業経営者である友人の話では、大卒初任給の平均が12万円、国を代表するようなごく一部のトップ企業でさえ20万円位だそうです。ここ数年、台北中心部の不動産は驚くほどの値上がりを続け、その影響もあって、サラリーマンの多くは台北駅まで1時間かけて通勤して来ていると聞きますので、都心に平均的なサラリーマンが住めなくなったのは台北も同じということでしょう。

私は、アメリカ経済の長期サイクルは2018年1月に既にトップを付けており、2018年秋に急落、2019年は世界経済が厳しくなると予測しています。NYダウに、昨年までのような破竹の勢いがないことは多くの方も感じていることだと思いますが、それでも世の中はまだ、楽観論が大勢を占めているのではないでしょうか。

話を台北の不動産に戻しましょう。

割高なのは郊外に限りません。2016年12月のメルマガで紹介した超豪華マンション「陶朱隠園」(施工は熊谷組)は、1室最低でも35億円、最高80億円と大きな話題になったため、どうしても見たくて現地に行って来ました(参考までに、ハリウッドスターのジョニー・デップの豪邸が15憶円)。

「陶朱隠園」は、元々倉庫街だったようなところが大開発され、急激に発展している地域に建てられており、建物全体が捻れたその独特の造形が目を引きます。それだけでなく、台湾は地震国でもありますので、日本の建築技術の粋が投入されているとも聞きます。各フロアには大きな区分が2戸ずつしかなく、その豪邸はまさに資産家である証です。

今の台北には、「陶朱隠園」や台北101のようにアジアを代表する最先端のビルと、大規模修繕を施さなければならないような古い建物が混在しており、街の規模も私の居た当時より大きくなっているような気がします。また、地下鉄の開通により、沿線駅に新しい繁華街が出来てもいます。昔からの繁華街も含めて一見賑やかに見えますが、裏通りに行けば昔のままの古い商店が残っており、そちらにはお客がいません。台湾師範大学そばの、昔、私が通った店舗にお客が入っていなかったのには寂しさを覚えました。

浮世離れした超豪華マンションが建設される一方で、取り残されてしまう人々の姿に、かつての日本のバブルを重ねてしまいます。台北が今、バブルであることは間違いありませんが、各種指標が示すように、台湾の景気は決して良くありません。一部の人のみが儲けて、その煽りを受けたバブルに無関係な多くの人々の生活は苦しくなっており、貧富の差が広がっています。

私の予測通り、2019年に世界的な経済の停滞が直撃すれば、台湾に膨れ上がった富も清算されるのではないでしょうか。未だ建設中の「陶朱隠園」も来年の完成時に、価格変更を余儀なくされるかもしれません。

最後に、台北でのスナップを。

①鼎泰豐(ディンタイフォン)三越店
 人気の小龍包の店で、本店は行列が出来るほど入店が大変なので、「陶朱隠園」近くの三越の店舗に行きました。ここはお世辞抜きに、何を食べても本当に美味しいです。感激しました。

②アイスモンスター
 観光客に人気のマンゴーかき氷。渋谷にも出店していますが、並んで食べるほどのものでもない?

③康青龍(カンチンロウ)
 牛肉麺には感激の思い出が蘇るのですが、ここは店の接客が悪く、私が望んでいた味とはほど遠いものでした。

④華山1914文創園区
 日本統治時代の酒工場を改装したアートとイベントの一大拠点。お洒落な店舗が数多く入っており、ここはいい感じ。

⑤迪化街(ディーホアジエ)
 昔の建物が多く残る、漢方薬や雑貨の商店街、古き良き時代委のいい街並み、ここもいい感じ。

当然ではありますが、余りに変わってしまった台北。私の青春時代の台北は、もうどこにもありません。それでも、数々の思い出に満ちた台湾大学とロースフル三段、そして台湾師範大学をもう一度見ることが出来ました。本当に懐かしく嬉しく思いました。大切な思い出は、心の中にいつまでもしまっておきたいと思います。

 

ニイハオ!台北!2

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